ITエンジニア向けの英語本おすすめ5選!現場で使える語学力を身につける。
- 投稿日:2024.08.17 最終更新日:2024.08.17
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この記事では、ITエンジニアをターゲットとしてお勧めの英語学習本を紹介したい。
著者はドイツにてウェブ系エンジニアとして10年以上働いており、英語・ドイツ語を使って多くのITプロジェクトに携わってきた。ITプロジェクトの現場において求められる英語力を理解しているつもりだし、語学学習において一倍苦労してきた経験もある。
日本企業で働くエンジニアにとっても英語を必要とする場面は着実に増えてきているし、英語力に問題があればキャリアアップにおける足枷にもなりかねないだろう。
それに伴いエンジニアをターゲットにした英語教本もだいぶ増えてきているし、今までになかったアプローチから英語力を養う学習教材も出版されるようになってきている。
今回はその中でも特にITエンジニアに読んでみてほしい本を5冊ピックアップしたのでぜひ参考にしてほしい。
エンジニアのための英語本の選び方
本を紹介する前に本を選ぶうえで気に留めるべきポイントをまとめておきたい。
英語が必要となる状況を考える
ITエンジニアのための英語学習と一言で言っても、どういった状況で英語を使うのかによって必要とされる能力も変わってくるし、書籍を選ぶうえでも求める内容が変わってくるだろう。
まず、ITプロジェクトにおいて英語力が必要となる状況はどういったパターンがあるか考えてみよう。
- 英語で進捗報告などのミーテングをおこなう
- コミュニケーションツールで指示や質問をする
- インターネット上で技術的な問題の解決方法を探す
- 英語でコードを書く・英語のログを読む
- 進捗レビューでプレゼンテーションをおこなう
- コードレビューのコメントを英語で書く
英語はITエンジニアの業務の様々な場面で使用される。どういった状況で自分が英語を使用するかよく考えてみよう。
技術的なスキルレベルを確認する
エンジニアとしてのスキルレベルによっても必要とする本の傾向は変わってくる。
エンジニアを「ジュニア」「ミドル」「シニア」と3つのレベルに分けたときに、上のレベルに行けば行くほどコミュニケーションが必要となる機会は増えるだろう。
シニアよりさらに上の「リーダー」になれば勤務時間の半分以上をミーティングに参加しているケースも少なくない。英語をメインでしようする職場においては高度な会話能力が無ければリーダークラスに昇給することは難しいだろう。
ジュニアエンジニアはプログラムを書いている時間が長いと考えられるので、コードを書きながら関数の名前などを取っ掛かりにして単語の語彙を増やしていくのが賢いやり方だろう。
それでは、前置きが長くなってしまったがここからはお薦めの英語本を紹介していきたい。
チームを動かすIT英語実践マニュアル ~ 現役シニア・エンジニアが教える[音声DL付]
まず最初に紹介したいのは「チームを動かすIT英語実践マニュアル」。
この本は2024年のITエンジニア本大賞のビジネス書部門で大賞に選ばれた本なので、知っている人も多いかもしれない。
この本は今までにありそうで無かったエンジニアのための英語学習教材で、ITプロジェクトの中で実際によく使われるような表現を集めた本だ。
英語を学習しながらITプロジェクトにおける日常も垣間見ることができるので、これから英語のITプロジェクトに参画する人にも強くお薦めできる。
また、業務において避けたほうがいい表現についても書かれているので、本当にためになることが多い。既に英語のチームで働いている人たちにもぜひ一度読んでみてほしいと思う。新しい気付きをもたらしてくれるだろう。
ITではありませんが、仕事で英語が母語ではない外国人たちとプロジェクトを進めていますが、この本に出てくる状況別のコミニュケーション方法、誤解の起きやすいポイント、使える言い回しは、非常に参考になります!あ〜こういうコミニュケーションミスあるある!と読み物としても面白かったです!
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プレゼンを100%成功させる!! ITエンジニアの英語
次に紹介するのは「プレゼンを100%成功させる!! ITエンジニアの英語」。
タイトルにもある通り、聞き手の心理を踏まえたプレゼンテーションの構成から、檀上での心持ちまで英語プレゼンテーションを網羅的に学べる一冊だ。
「プレゼン」というとごくごく限定したシチュエーションでしか使えない話かと思うかもしれないが、そんなことはまったく無い。エンジニアであれば何かを説明する場面や、相手を説得する場面が覆うあるが、それらのすべてでプレゼンの知識や経験が役に立つ。
今後、シニアレベルを目指してスキルや経験を積み立てたい人にはぜひ読んでほしい一冊だ。
プレゼンテーションスキルが求められる昨今、IT業界に身をおくものなら買っておいて損はない1冊だと思います。
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レイアウトが見やすいし、例文はメールや毎日のコミュニケーションにすぐ使えるものが多いです。
2時間とって最後まで読んだら職場で使ってやろうという気になりました。
[コードの気持ちがわかる!]プログラミングの英単語 —— 入門で挫折しないための必須単語150
次に紹介するのは「コードの気持ちがわかる!プログラミングの英単語」。
この本はプログラミングで使われる基本の英単語にフォーカスして、そこから英語力を高めようという新しいコンセプトの一冊。
ここで紹介されている単語は”get”や”success”などプログラマであれば日常的に目にしている単語ばかりだ。英語の学習をしながらプログラミングに対する理解も深め、プログラミング初心者を挫折しないように導くという優しい作りになっている。
この本はプログラミングの初心者向けなので、既に1年以上プログラミング経験のある人にとっては新たな発見は少ないだろう。
読みやすい挿絵付きでちょっとした言い回しが親近感を覚えます。初心者当時の著者の様子も書かれており少し安心感も感じられるのと笑、経験や歴を交えて書かれていることも、なんだか身近な人に教わっているみたいに感じられます。
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日本語から引く 技術英語の名詞・動詞 使い分けハンドブック
次に紹介するのは「日本語から引き 技術英語の名詞・動詞 使い分けハンドブック」。
単語の適切な使い分けは技術英語を習得するうえで、避けては通れない関門と言える。発音などに癖があっても単語の使い分けが上手な人はそれだけで英語が一回り上手に見えるもの。一度、似た意味の単語にフォーカスして勉強してみるのも価値があるはずだ。
この本の凄いところは単語のチョイスにある。英語学習を始めて一年目くらいの人が疑問に思う単語がドンピシャで出てくるので、思わず「これが知りたかった!」と声が出てしまいそうになることだろう。
単語の使いわけを勉強するために3000円近い値段を払うというのは躊躇してしまうかもしれないが、学びが凝縮された一冊なのでぜひ購入を考えてみてほしい。
技術英語の用語の使い分けがざっくり簡明に載っていて、勉強になります。
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chooseとselectの使い分けなど、一般の英語辞書では「なんとなく」しかわからないことが、技術の現場に即して解説されていて、目から鱗の内容も多々あります。
改訂版 技術系英文ライティング教本 ―基本・英文法・応用―
最後に紹介したいのは技術英語の入門書である「技術系英文ライティング教本」だ。
この本はタイトルにある通り技術英語(テクニカルライティング)に関する本で、工業製品や研究など含めた広い意味での技術英語について書かれている。
技術系のドキュメントを書く上での前提となる心構え(3C)正確・明確・簡潔から始まり、技術英語ならでは文的な側面などが学べる実用度の高い内容となっている。
ここで紹介する改訂版では生成AIの活用法についても書かれており、ライティングの仕事の未来を踏まえるうえでも絶好の一冊だ。
この本を読み終わった後であれば、自信を持って迷うことなく英語のドキュメントを書けるようになっているだろう。