【2025年】React vs Angular vs Vue。JSフレームワーク徹底比較!
- 投稿日:2021.08.11 最終更新日:2024.12.18
- JavaScript
- コーディング無し, 初心者向け, 経験者向け

この記事では、JavaScriptの代表的なフレームワークであるReact・Angular・vueを様々な角度から比較したうえで、フロントエンド開発のトレンドをチェックしたい。
Web系エンジニアとして活躍する人やフレームワークの導入を検討している担当者に向けて、最新の知見に基づいたアドバイスができれば幸いだ。
現在、JSフレームワークの中でもっとも多くのシェアを占めているのはReact。バージョン17で大きく生まれ変わったAngularやバージョン3でさらに進化したVueも目が離せない。
なお、著者はフロントエンドエンジニアとして5年以上AngularをメインにJavaScriptフレームワークを使用している。
React・Angular・Vue
では、各フレームワークの特徴を見ていこう。
React

ReactはFacebookにより開発されているJavaScriptフレームワーク。
NetflixなどのWebアプリケーションでも採用されており導入例も非常に豊富。
フロントエンドの中ではトップの知名度を誇り、3つのフレームワークの中では本命と言ってもいいだろう。
コンポーネントはJSX・TSXと呼ばれるJavaScript・TypeScriptを拡張した構文で記述される。
Reactは世界中で使われているため、サードパーティ製のアドオンやライブラリの数も非常に多い。また、他のソフトとの連携機能ることができる。
また、React Nativeを使用すればスマーフォンのアプリ(Android、iOS)も作成することができる。
Angular

AngularはGoogle社により開発されているJavaScriptフレームワークであり、欧米ではReactと並び大きく普及している。
大規模プロジェクトにて好まれて使用されているのが特徴。
バージョン17・18で「新生Angular」として生まれ変わっており、今までのコントロールフローを一新、またSignalsの導入により直感的な状態管理を可能とした。
Angularは他の2つのフレームワークとは異なり、ルーティング・ユニットテストなどの基本的な機能はあらかじめパッケージに含まれている。
なお、Angularの前身にあたるAngularJSは、動作原理やHTMLの構文などにおいて大きな違いがあるため、別のフレームワークと考えたほうがいいだろう。
Vue

Vueはシンプルさを特徴とする人気上昇中のJavaScriptフレームワーク。
開発者のEvan You氏は元Googleの開発者であり、Vueは開発コンセプトの部分でAngularJSからインスピレーションを受けている。
VueはReact・Angularよりも後に開発されたフレームワークだけあって両者の欠点がうまく改善されていると感じられる部分が多い。
また、ミニマリスティックなコンセプトとしており、この記事で紹介する3つのフレームワークの中では一番シンプルでわかりやすいというイメージが強い。
おそらく、ReactやAngularの開発者であればVueに移行するのは難しくは無いだろう。
3つのフレームワークを比較する
ここからはそれぞれのフレームワークを様々な観点から比較してみよう。
シングルページアプリケーションについて
3つのフレームワークに共通するのが、どれもシングルページアプリケーション(以下SPA)を作成するためのフレームワークという点だ。
SPAとは、ひとつのWebページにアプリ全体を納めるという構造を持つアプリケーションのことを指す。
SPAではページを切り替える際に読み込みが発生しないので、デスクトップアプリケーションのような快適な操作性をユーザに提供できる。
デメリットとしては、サイトを始めて開くときやページをリフレッシュする際のロード時間が長いという点が挙げられる。
基本的な情報
以下の表は3つのフレームワークの基本的な情報をまとめたものだ。
React | Angular | Vue | |
---|---|---|---|
公式サイト | reactjs.org | angular.io | vuejs.org |
開発者 | オープンコミュニティ | ||
リリース年 | 2013 | 2010(2016) | 2014 |
プログラミング言語 | JavaScript or TypeScript | TypeScript | JavaScript or TypeScript |
なお、3つのフレームワークともにMITライセンスで管理されており、無料で使用することができる。
ロード時間や反応速度
まずはロード時間や反応速度などのパフォーマンスの面から比較していきたい。
結論から言えば今回紹介した3つのフレームワークはどれもユーザにストレスを与えない軽快な動作を実現しており、パフォーマンスの面から候補を絞り込むといったことはする必要が無いだろう。
以下のサイトでは、代表的なJavaScriptフレームワークのベンチマークを比較することが出来るので参考にしてほしい。
JavaScriptフレームワーク ベンチマーク:
https://krausest.github.io/js-framework-benchmark/current.html

将来性
フレームワークを選択するうえでは、フレームワークの将来性を重要視して考える必要がある。
以下のグラフはGoogleトレンドにおける各フレームワークの過去5年間の人気の動向を表している。
Reactが一番高い人気を誇っていることと、ここ数年はReactとAngularの注目度が下がってきているのがわかる。
学習コスト
フレームワークの基本的な機能の習得に掛かる学習コストについて考えてみたい。
端的に言えば、Vue < React < Angularという順で習得に必要となる時間は多くなるだろう。
Vueはシンプルさや直感性に重きを置いてる部分が強く、一番親しみやすい印象が強い。
ReactとAngularに関しては、どちらも歴史が長いフレームワークなので、色々なコードの記述方法があったり合わせて使用されるライブラリの数は多いなどの理由でマスターするのには数年という時間が掛かる。
なお、先進的なWebアプリケーションを開発するのであれば、PWAやService Workerといった周辺技術も必要となってくるためにそれらの習得に掛かる時間は別に必要となるだろう。
Web開発のトレンド
Web・フロントエンド界隈のトレンドを確認したい。
デザインソフトのコード生成機能
2024年、モックアップの制作などで業界標準になりつつあるデザインソフト「Figma」に、デザインからReactなどのコードを自動生成する機能が搭載された。
このようなコードの生成機能は今後、確実に進歩していくので、フロントエンド開発者の仕事は減っていくと考えたほうがいいだろう。
企業は経験の豊富な開発者をプロジェクトにアサインしたいと考えるので、今後、実務経験の少ないフロントエンド技術者は案件を得るのが非常に難しくなると予想される。
Vanilla JSへの回帰
近年、フレームワークを使わずにJavaScript本来の機能のみでアプリケーションを制作する会社も増えている。
こういったネイティブのJavaScriptは「Vanilla JS」と呼ばれる。
JavaScriptのみでロジックを記述すれば、コードは複雑になるもののフレームワークに依存しない形でプロジェクトを完了できるため、スタッフィングは楽になるという大きなメリットがある。
結論
最後にそれぞれのフレームワークを比較しながら、開発者・企業それぞれにとってベストなフレームワークの選択方法について考えていきたい。
導入するべきフレームワーク
まずは企業にとって導入すべきフレームワークについて。
どのフレームワークを選ぶかは以下の3点を加味して考慮してほしい。
- プロジェクトの規模
- デザイン重視 or 機能重視
- 開発チームのバックグラウンド
プロジェクトの規模
プロジェクトの規模が大きく開発に携わるメンバーの数も多いならば、フルスタックフレームワークであるAngularをオススメする。
Angularは規模が大きくなっても複雑さを増幅させないようなアーキテクチャの仕組みがすでにある。
プロトタイプとして簡易にプロジェクトをスタートさせたいならば、学習コストの低いVueが最良の選択だろう。
デザイン重視 or 機能重視
開発するアプリのタイプによっても適したフレームワークは異なる。
多くの機能を持ち習得に時間のかかるAngularはデザイン重視のアプリの開発に向いていないのかもしれない。
デザイン・機能どちらも重視するのであれば、ビューに重きを置き、なおかつ数多くのプロジェクトで既に使用されているReactを選択するといいだろう。
開発チームのバックグラウンド
既存の開発チームのためにJSフレームワークを選ぶのなら、チームメンバーのバックグラウンドにも考慮したほうがいいだろう。
今までJavaなどの言語でデスクトップのアプリケーションを制作してきたメンバーであれば、オブジェクト指向で静的型付け言語の特徴を持つTypeScriptのキャラクターを全面に押し出したAngularがベストな選択肢かもしれない。
メンバーがJavaScriptをメインで使ってきた人たちならば、HTML・CSS・JavaScriptというWebの基本セットを下地とするReact、 Vueが適しているだろう。
学習するべきフレームワーク
次に開発者が学習するべきフレームワークについて。
結論から言えば、どれを選んだとしても使っている企業がまったく見つからないということは無いだろうし、今後そのフレームワークが使われなくなるという心配はしなくてもいいだろう。
それでもどれを選んでいいのか分からないという人は、以下の理由からまずはReactを習うのが無難だろう。
- すでに多くの企業で使われている。
- UdemyやYouTube上の学習教材が豊富。
- サードパーティ製のライブラリも充実している。
- StackOverflowでの質問数も多い。
プログラマの求人案内に定期的に目を通し、どういう規模のどういった職種でどのフレームワークが一番よく使われているのかというのを把握するのに務めてほしい。