海外でエンジニア転職・就職する。求人の探し方と求められる人材像!

海外でエンジニア転職・就職する。求人の探し方と求められる人材像!

この記事では、欧米を始めとする海外諸国でエンジニアとして職を探す人に向けて求人の探し方や企業と求める人材像などについてまとてみた。

新型コロナウイルスの影響で国を跨いだ人材の往来が難しい時期だが、スキルと経験を持って英語もしゃべれるエンジニアの人たちには、人生のリスクヘッジとして海外で働くというのも視野に入れてみていいのでは無いのかと思う。

なお、著者はドイツ・ベルリンでエンジニアとして働いている。ドイツでのエンジニア生活で培ったノウハウを記事としてまとめていきたいと思っているので今後もチェックしてほしい。

エンジニア求人を探す5つの方法

まず海外でエンジニアの職を探すためにはどんな方法があるか考えてよう。

海外の転職ポータルで探す

最初に思いつくのがIndeedMonsterといったグローバルなジョブポータルで仕事を探すというパターン。

こういったグローバルな転職サイトは「new york job react」などのキーワードで検索すると上位に表示されるので特に探す必要は無いかもしれない。

エンジニア転職が盛んな国では、「エンジニアに特化したポータル」や「スタートアップに特化したポータル」なども存在するので探してみてほしい。

こういった転職ポータルを使うメリットは多く、数多い案件の中から探すので手取り早いという事以外にも、流行りの技術スタックや求められている人材像といったものも見えてくるだろう。

ジョブ系のSNSでオファーをもらう

海外で転職を希望するならばLinkedInなどのジョブ系SNSにも登録しておいたほうがいいだろう。

登録しておくとおもにリクルーターの人たちから、フレンド申請や案件紹介のメッセージが来る。

実際、自分のキャリアプランに嵌るような案件が来ることは珍しいが、まれに企業の採用担当や開発部署の人からメッセージが来ることがある。

なお、ドイツを始めとするヨーロッパ圏内で有名なSNSとしてXINGがある。

興味のある会社に自分から応募する

求人ポータルなどに求人を出していなくとも、自分が興味のある会社にダイレクトに応募してもいい。

こういったタイプの応募方法は海外では「initiative application」などと呼ばれる。

新しい開発者を特に探していない場合が多いので、無視される可能性は高いものの、会社や人事担当によっては好印象を与えることもできる。

応募したタイミングでは興味が無いかもしれないが、開発チームの状況が変わり数カ月・数年後に連絡が来るといった可能性もある。

転職エージェント・派遣会社を使う

主要な先進国であればどの国にも転職エージェントや派遣会社などは存在する。

企業によっては直接自分たちでは求人を出さずに、転職エージェントなどのみを介して人材を探す企業もある。また、そういった企業は大企業に多い。

ただし、自分でも積極的に応募をしながら、並行してこういったエージェントに登録するのは基本的にマナー違反となる。

こういったエージェントは、勤めている会社に所属しながらもう少し条件のいい話を探す場合などに利用するといいかもしれない。

人伝いで紹介してもらう 

IT業界だと人伝いで案件を紹介されるというパターンは多い。

高い専門性を持つエンジニアに至っては自分で案件を探すよりも、企業に引き抜かれていくパターンのほうが多いくらいだろう。

エンジニアとして海外に暮らすのであればやはりコネクションは重要だ。

ただ、コネクションといっても知り合いであるだけでは駄目で、その人に自分のエンジニアとしての実力を知ってもらう必要がある。

技術レベルが見えない人を自分の知り合いや企業に紹介したいと思うエンジニアはいないからだ。

企業が求める人材像

次に企業側が求める人材像について考えてみたい。

自分が希望する企業・職種・年収などの条件を満たすポジションを手にするためには、自分のプロフィールと企業の求める人材像がマッチしている必要がある。

エンジニアとしての経験年数が重要

エンジニアの求人においてまず重要なのがキャリアの長さだ。

短時間で実力を評価するのが非常に難しいITの転職において、一番信頼できる指標がエンジニアとしての経験年数だからだ。

3年ほどの実務経験を得た人であれば、まったく使えない技術者である可能性はグンと下がる。雇う側の企業としてはその安心がほしい訳だ。

なお、国によっては在職証明書などの提示を求められる場合もあるので、会社を辞める際にはその会社に勤務していたことを証明できる書類を発行してもらうようにしておこう。

未経験でも仕事は見つかるのか?

少なくとも欧米諸国においては未経験のエンジニアを雇う企業はほぼ無いと考えたほうがいい。

大学で情報工学系の学部を卒業している場合や公的な職業訓練プログラムを終了しているのであれば仕事が見つかる可能性は高い。

ただし、インターンとして経験も求められる可能性もある。

学歴は重要なのか?

学歴が重要かという点については目指す企業や業種によって随分と変わってくる。

例えば、人工知能やデータサイエンスといった分野では、業務を遂行するうえで高度な数学の知識などが前提となることが多いので大学を卒業していないと応募資格のある案件を見つけるのが難しい。

逆にWeb系の世界では学歴はたいして重要で無く、エンジニア職の中で年収と学歴の相関性がもっとも低いと言われている。

基本的に高学歴であれば給料も上がりやすい反面、期待値が高いので実力を発揮できなかった時は解雇される危険性もある。

年齢は重要なのか

欧米のIT業界では年齢はさほど重要では無い。

しっかりとしたスキルを持っているのであれば、40歳以上でも充分に仕事は見つかる。

資格は効果があるのか?

「基本情報技術者試験」「Oracle Certified Java Programmer」といったプログラマとしての資格は持っていたほうがいいがあまり重視されないことが多い。

ただし、証明書自体の価値は低くとも試験を受けることに価値が無いという訳ではない。

それらの試験を通して自分の知識が確かなものになるのはもちろん、海外の技術面接対策としても充分に効果が期待できる。

機会があればぜひ受けておいたほうがいいだろう。

フルスタックエンジニアを目指すべきか?

海外でエンジニアとして就職を考えているならば、フルスタックエンジニアを目指すというのはあまりお勧めできない。

「〇〇のスペシャリスト」として自分を商品化したほうが応募の際に良い印象を与える可能性は高く、企業が欲しいと思っている人材像にマッチする可能性も高い。

ただ、将来的にコーディングのできるチームリーダーとして働きたいのであれば、プロジェクト全体を俯瞰できるフルスタックというのはアリな選択肢だろう。

ただ、その場合は目指すポジションにたどり着くまでに5・6年は少なくとも見積もったほうがいいだろう。

まとめ | 海外でエンジニア転職・就職する

さて、今回は海外でエンジニアとして転職するための仕事の探し方や求められる人材像についてまとめてみた。

自分の理想的なキャリアプランを歩むためには、日頃からの情報収集やアウトプット、また求められる人材に近づくための努力が求められる。

それらのアクションは一夜にして出来るものでは無いので、普段から自分の市場価値を高めるための能動的かつ継続した行動が必要だ。

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