僕がJavaを最初のプログラミング言語としてオススメする7つの理由!

僕がJavaを最初のプログラミング言語としてオススメする7つの理由!

プログラマにとってどの言語を最初に学ぶかは重要な問題だ。

バージョン管理システム・データベース・ネットワークなど、プログラミング言語以外にもプログラマが習得すべき事柄は非常に多い。また、短期間で複数のプログラミング言語を習得するのは難しい。

最近はJavaScriptやPythonの人気が高まってきたことによって、どのプログラミング言語を最初に習うべきか悩む人も少なく無いだろう。

この記事では、僕が最初のプログラミング言語として「Java」を薦める理由を経験に基づいてじっくりと説明していくので最後まで読んでほしい。

ちなみに著者のエンジニア歴は5年ほどでメインの言語はJavaだ。その他に経験してきたプログラミング言語は、「C++」「JavaScript」「TypeScript」「PHP」「Kotlin」「Objective-C」「Python」あたりだ。

Javaをオススメする7つの理由

僕がJavaを最初のプログラミング言語としてお薦めする理由は以下の7つだ。

  1. 仕事の案件が最も多い
  2. 幅広い業種で使われている
  3. スタンダードな特徴を持つ
  4. 情報が充実している
  5. フレームワークが充実している
  6. 公認の認定資格が存在する
  7. Javaほどお薦めできる言語が他にない

次の章からそれぞれの理由を詳しく説明していこう!

仕事の案件が最も多い

この記事を読んでいる人にとって一番気になるのは、プログラミング言語を習得したのちに仕事が見つかるのかという点だと思う。

案件の多さという点においてはJavaは一歩抜きん出ていると考えていいだろう。これに関しては僕が説明するよりも一度、求人サイトなどを見てもらったほうが早いかもしれない。

東京都におけるプログラミング言語ごとの求人数は以下の通り。(大手求人サイトIndeedで2021年6月に調査)

  • Java 27447
  • C++ 10254
  • JavaScript 17399
  • Python 13820

東京に住んでいる人も地方に住んでいる人も自分で一度調べてみることをお勧めする。Javaの案件の多さは地方都市ではより一層際立つ結果となると思う。

また、Javaはどの国でも安定して人気があるので、将来、海外で働くことを視野に入れている人にとってもいい選択と言えるだろう。

幅広い業種で使われている

Javaは幅広い業種で使われている言語だ。代表的なものを挙げると以下のようになる。

  • 企業の業務管理システム
  • Webサイト
  • バックエンドシステム
  • Androidアプリ

この記事を読んでいる人には自分が最終的にどの業界で働きたいのかまだわからないという人も多いだろう。また、業種の流行り廃りというのもちろんある。

Javaのように業種転換が比較的容易であることは、最初のプログラミング言語として大きなアドバンテージとなるはずだ。

スタンダードな特徴を持つ

Javaのクラス設計やシンタックス(プログラミング言語の文法のようなもの)は非常にスタンダードなものであまりクセが無い。

  • 現在ではスタンダードとなったオブジェクト指向言語の代表格
  • 静的型付け言語(データ型を明記する)に分類される

よって他のプログラミング言語を習得する必要が出てきたときも、あまり違和感を感じることなく新しい言語を習得できるだろう。

また、コードが省略されすぎてない点も、プログラミングの初心者にはお薦めできる理由のひとつだ。

新しいプログラミング言語は特にコードはできるだけ短く少ない行数で書くのがいいという流れがあるが、どういった処理を行っているか分かりづらくなる短所があるので、そういった言語は学習という観点では初心者には向いていない。

情報が充実している

プログラマという職業では、業務の中に占めるコードを書いている時間の割合は思いのほか少ない。

  • 仕様を決定するための会議
  • ドキュメントの作成
  • チームメンバの教育

など色々な業務に時間を費やすことになるのだが、その中でも「調べ事をしている時間」というのは非常に長い。経験を積んだJava開発者であっても、すべての文法やディクショナリーの内容が頭に入っている訳ではない。

その都度「ググる」ことになる訳だが、マイナーなプログラミング言語を使用している場合、手に入れたい情報に辿り着くまでに掛かる時間が長くなることが多い。

Javaはその点、使っている人が多く情報に溢れているので、調べごとに費やす時間も短く済むだろう。

フレームワークが充実している

Javaにはたくさんのフレームワークが存在する。

フレームワークとはプログラミング言語の機能を拡張するためのテンプレートのようなもの。テンプレートを使えば、自分で一からコードを書かなくても、必要な機能を自分のプロジェクトにて使用することができる。

Javaは使っている人が多く、使われている期間も長いのでたくさんのフレームワークが存在する。

これらの資産をそのまま使えるのはJavaの大きなアドバンテージのひとつだ。

また、フレームワーク以外にもJavaではサンプルコードやプロジェクトの例などもインターネット上に豊富に存在する。

公認の認定資格が存在する

ご存知の方も多いかもしれないが、Javaには「Java certification」というオラクル社公認の認定試験が存在する。

Java certificationにはバージョンやレベルの違いによりたくさんの試験がある。

プログラミングの資格を重視するか否かは会社によって大きく異なるので一概に取得するべきとは言えないが、業務経験が少なく自分の実力を証明するのが難しいという人には強い武器となってくれるかもしれない。

C言語やPythonにも能力認定試験は存在するようだが、世界で認知されている資格では無いので職探しにおいてはあまりアピールポイントにはならないかもしれない。

Javaほどお薦めできる言語が他にない

ここまでJavaが最初のプログラミング言語として優れている点を紹介してきたが、視点を変えてみるならば、Java以外にお薦めできる言語が無いということでもある。

近年のトレンドも加味したうえでJavaのライバルとなりうる言語は「JavaScript」か「Python」だと思うが、最初のプログラミング言語としてはJavaほどはお薦めできない。以下にその理由を挙げていきたい。

JavaScriptは最初のプログラミング言語としてアリ?

JavaScriptはここ数年で急速に人気が高まってきた言語。

元々はWebサイトのインターフェイスに動きをつけるために使われてきた言語だったが、Node.jsが誕生して以来、サーバサイドの言語としてもよく使われるようになってきている。また、Electronというフレームワークを使えば、デスクトップのアプリも作成することができる。

JavaScriptを勉強する場合は多くの人がHTMLとCSSをセットで覚えて、ブラウザに表示されるオブジェクトを見ながら習う。自分の書いたコードを目で見て確認しながら覚えることができるので、その点では初心者には取っ付きやすい。

ただし、Web開発者として働くならば、HTML・CSS・JavaScriptだけで完結するケースは少なく、React・Angular・Vueなどのフレームワークを習得することになるだろう。その場合、求められる技術レベルも高くなるので、そこで挫折する人も少ないだろう。

自分の進みたい道が「Web」だと確信しているならばJavaScriptは最初の選択肢として間違いないが、どの業種に巣進みたいのか明確で無いならば、デスクトップアプリケーションも、Andoridアプリも、バックエンドもできるJavaをお薦めする。

Pythonは最初のプログラミング言語としてアリ?

Pythonはここ数年で人気が高まってきた言語。

データサイエンスやビッグデータなどの世界では既に標準の地位を築きあげているので、将来的には需要が高まっていくことは確実な言語だ。また、大学の授業で取り扱われることも多くそういった点もPythonの将来性を裏付けている。

ただ、実際に業務でPythonをメインのプログラミング言語して使っている会社はまだそれほど多くない

また、Pythonは使用する会社はデータサイエンスにフォーカスして開発を行なっているが、高度な数学の知識が前提として求められるケースが多く、大学で理数系の学部を卒業していないと選考の対象にならない場合もある。

Pythonを最初のプログラミング言語としてお薦めできるケースは限られていると考えたほうがいいだろう。