Reactを使用するための準備!create-react-appでプロジェクトを作成する。

Reactを使用するための準備!create-react-appでプロジェクトを作成する。

今回はJavaScriptの人気フレームワーク「React」を使用するための手順について説明する。

Reactは人気のJavaScriptフレームワークであり、Reactを使用すればシングルページアプリケーションと呼ばれるモダンで高機能なウェブアプリケーションを作成することができる。

なお、同じようなコンセプトのJavaScriptフレームワークにはAngularとVue.jsがある。3つのフレームワークの違いに興味のある人はこちらの記事を読んでほしい。

Reactを使用するための準備

では、Reactの使用環境を構築してプロジェクトを作成してみよう。

手順は以下の通りだ。

  1. Node.jsのインストール
    ⇒ 既にインストールされている場合は飛ばしてもOK
  2. yarnのインストール
    ⇒ npmをパッケージマネージャーに使用する場合は飛ばしてもOK
  3. プロジェクト作成のコマンドを実行する
    ⇒ create-react-app

React公式ドキュメンテーション
https://ja.reactjs.org(新しいタブで開きます。)

オンラインでReactを使用する
自分のPCで環境を準備する前にReactを手軽に試してみたいという人はオンラインのReactコンパイラーを使用してみるといい。以下に紹介するサイトでは事前登録など無しにすぐにReactのコードを実行し得試してみることができる。

Node.jsのインストール

Reactを使用するにはNode.jsのインストールが必要となる。

node.jsが既にPCにインストールされている場合はこの章は飛ばしてもらって構わない。

node.jsがインストールされているか分からない場合は、コマンドプロンプトで「npm –version」を実行して確認しよう。

Node.jsのダウンロード

以下のダウンロードページにアクセスする。

Node.jsダウンロードページ:: https://nodejs.org/en/download

LTSのタブを選択した状態で、使用しているOSのボタンをクリックしてインストーラーをダウンロードする。(LTSはLong Term Supportの略で、安定したリリースバージョンのこと。)

Node.jsのインストール

ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックしてインストールをスタートする。

ライセンス許諾を確認し次へ進める。

その後、いくつかインストール先やカスタムセットアップなどに関する質問が表示されるが、すべてそのまま「Next」ボタンを押して問題ない。

インストールが始まる際に「ソフトがコンピュータに変更を加えることを許可する」旨の確認ダイアログが表示されるので、許可するとインストールが始まる。

インストールが終了すると以下の確認画面が表示される。

Node.jsが正常にインストールされたか確認したい場合は、コマンドプロンプトで「npm –version」を実行する。

バージョン名が表示されればnode.jsはインストールされている。

Yarnのインストール

次にパッケージマネージャーである「Yarn」をインストールする。

NPMをパッケージマネージャーとして使用する場合はこのステップは飛ばしてもいい。

NPMはNode.jsをインストールした際に同時にインストールされているはずだ。

パッケージマネージャーとは?
パッケージマネージャーとはプロジェクト内で使用されているパッケージやそのバージョンを管理するためのシステム。ReactやAngularといったフレームワークを使用したプロジェクトではこうしたパッケージマネージャーがよく使用される。

Yarn vs NPM

JavaScriptのパッケージマネージャーとしては広く普及しているYarnとNPM(Node package manager)、ここではYarnとNPMの両者を比較してみたい。

結論から言うと、どちらのパッケージマネージャーを使用しても現時点では処理速度などにたいした違いは無い。

以下の表はNPMとYarnのよく使うコマンドを比較したもの

コマンドNPMYarn
ディペンデンシーのインストールnpm installyarn
パッケージのインストールnpm install [パッケージ名]yarn add [パッケージ名]
パッケージのアンインストールnpm uninstall [パッケージ名]yarn remove [パッケージ名]
アップデートnpm updateyarn upgrade
パッケージのアップデートnpm update [パッケージ名]yarn upgrade [パッケージ名]

YarnはNPMの短所であった実行速度や安定性の問題を補完するためにfacebookにより開発された新しいパッケージマネージャー。

現時点ではYarnのほうが実行速度など優れているといわれているが、一方のNPMも何度もアップグレードをおこない性能を向上させてきている。

Reactプロジェクトの作成コマンド

では新しいReactプロジェクトを作成しよう。

NPMを使用する場合は以下の2種類のコマンドのうちどちらかを実行する。

npm init react-app my-app
npx create-react-app my-app

Yarnを使用する場合は以下のコマンドを実行する。

yarn create react-app my-app

ReactのデフォルトのパッケージマネージャーはYarnであるので上記のコマンドを使ってプロジェクトを作成するとYarnがパッケージマネージャーとして指定される。

パッケージマネージャーにNPMを使用したい場合は「–use-npm」オプションをそれぞれのコマンドに付加する。

npm init react-app my-app --use-npm