プログラマへの第一歩!Javaで「Hello world!」を出力する。

プログラマへの第一歩!Javaで「Hello world!」を出力する。

この記事では、プログラミング言語「Java」を使用して、「Hello World!」を画面に表示する手順を説明する。

「Hello World!」はプログラマであれば一度は経験したことがあるもっとも初歩的なプログラミング課題といえるだろう。まずは技術的な部分での理解は必要ないので、プログラミングがどういったものかを自分の手を使って経験してみてほしい。

なお、この記事では「Hello World!」の表示方法をオンラインのコンパイラを使用して説明する。特別なソフトウェアを準備する必要はなく、お使いのインターネットブラウザで気軽に試すことができるので、ぜひ記事を読みながら一緒に挑戦してみてほしい!

Javaの実行環境

通常、Javaで記述されたコードを実行するにはJVM(Java Virtual Machine)と呼ばれるコンパイラが必要となる。コンパイラとはJavaで書かれたコードをコンピュータが読み取れる命令に変換する翻訳機のようなものだと考えてほしい。

UgoCompiler

当サイトでは、自作のJavaCompiler「UgoCompiler」を用意している。UgoCompilerを使えばオンライン上で気軽に自分の書いたコードを実行することができる。 登録なしですぐに使うことができるので、ぜひ試してみてほしい! (下の写真をクリックすると新しいタブで開きます。)

コードを入力して実行する

以下のコードがJavaで「Hello World!」を出力させるためのコードだ。

class HelloWorld {
     public static void main(String[] args) {
        System.out.print("Hello World!!");
    }
}

コードはコピー&ペーストで入力することも可能だが、ここでは是非ひとつひとつ自分で入力してみてほしい。カッコの種類や記号に気をつけながら入力していこう。

入力が終わったら左側ウィンドウの左上部にある「Execute」ボタンをクリックしよう。右側の結果ウィンドウに以下のようなメッセージが表示されれば成功だ。

$javac HelloWorld.java
$java -Xmx128M -Xms16M HelloWorld
Hello World!!

エラーメッセージが表示される場合はメッセージの内容に従ってコードを修正しよう。それでも上手くいかない時は、以下のような点に注意しながらコードを最初からチェックしてみよう。

  • 大文字・小文字は正しく入力されているか?
  • 半角スペースが抜けていないか?また全角になってないか?

ソースコードの解説

今回、実行したソースコードを解説していこう。クラスやメソッドといったプログラミング用語が出てくるが今の時点ではおおよその理解で充分だ。

クラス

まずは最初の行から見ていこう。

public class HelloWorld {
}

この行ではクラスの名前とタイプを定義している。Javaにおけるクラスとは、「コードのまとまり」であり、ひとつのファイルにはひとつのクラスが定義されることが多い。

ここでは、クラス名は「HelloWorld」、クラスのタイプは「public」となる。波カッコで囲われている範囲がクラスの中身となる。

main関数

では2行目を見ていこう。

public static void main(String[] args) {
}

この部分で書かれているのは関数と呼ばれるもので処理のまとまりである。ここでいう処理の例を挙げると「文字を出力せよ」や「2つの数を足して答えを返しなさい」となる。

関数の中でもmainと名付けられている関数はmain関数すると呼ばれ、Javaのプログラムをスタートすると最初に呼び出される。

「public」「static」「void」「String[] args」の部分についてはこの記事では説明しない。

文字列の出力

3行目に書かれているのが文字を出力させるためのコード。Javaにおいては「System.out.print」が文字をコンソールに出力するコマンドだ。ちなみにJavaScriptではこれが「Console.log」となる。

System.out.print("Hello World!!");

コードで遊んでみよう

ここまで理解できた人は少しコードを書き換えて遊んでみよう。そうする事によってどのコードがどんな役割を担っているのかがより理解しやすくなる。

出力する文字列を替えてみる

手始めに出力する文字列を替えてみよう。「System.out.print」の中のダブルクォートで囲まれた文字列を自分のテキストに書き換えて、「Execute」ボタンをクリックしよう。

System.out.print("Hello Earth!!");

出力される文字が以下のように替わったのを確認できるだろう。

複数の文字列を続けて出力する

次に複数の文字列を出力してみよう。「System.out.print」を2行続けて書けば複数の文字列を出力できる。

System.out.print("Hello World!!");
System.out.print("Good Bye,World!!");

ただし、このまま実行すると以下のように文字列が続けて表示されてしまう。

文字列の間に改行を入れたい場合は「System.out.print」を「System.out.println」に書き換える。

変数を使用してみる

次に変数(Variable)を使用してみよう。変数は文字列や数などを一時的に保管しておくための箱のようなものだと考えると分かりやすいだろう。次のコードを見てほしい。

 public static void main(String []args){
    String myName = "Taro Yamada";
    System.out.print(myName);
 }

ここでは「myName」という変数を定義して、その変数に人の名前を文字列として代入している。変数の前に書かれている「String」はデータ型と呼ばれるもので変数のタイプを指定する。「String」は文字列に対して使われるデータ型だ。

「System.out.print」の中にこの変数を入れると、変数に代入されている文字列が表示される。

まとめ │ Javaで「Hello world!」を出力する。

さて、この記事ではJavaにおける「Hello world!」の出力方法を説明してきた。プログラミングに対する興味が湧いてきた人は他の記事も読んでぜひ読んでみてほしい!

この記事が君のプログラマとしてのキャリアの第一歩となれば幸いだ。