ドイツ企業に勤務するエンジニアが語る。意外なドイツの給与・給料事情!

この記事では、ドイツ・ベルリンでエンジニアとした働く僕が、ドイツの給与事情についてデータに基づいて現実的な数値を報告しようと思う。
*記事中では、1ユーロ125円換算で計算しています。
Contents
ドイツの平均年収
まずは、予備知識としてドイツの平均年収について確認しよう。
ドイツの平均年収と中央値
2020年のドイツの平均年収は47700ユーロ(約596万円)だ。
日本の平均年収から考えると「結構もらってるなぁ。」と印象だろう。
ドイツでも年々、取得格差は拡がっており、一部の高給取りが平均を押し上げているという背景があるので、中央値を確認したほうが実情に近い結果が出るだろう。
ドイツの年収の中央値は約30000ユーロ(約375万円)。月収でいうと2500ユーロとなる。
つまり、ドイツでは2500ユーロ以上稼いでいれば上位50%にそれ以下であれば下位50%に含まれることとなる。ドイツで一般的な事務職に就いている知人などはおおよそ2000~2400ユーロほどの給与である場合が多い。
ドイツの税金
次にドイツの税金について確認したい見てみたい。
ドイツの税金は他のヨーロッパ諸国と同様にかなり高い。おおよそ給料の3分の1が税金・保険・年金などで引かれると考えていい。
ドイツで始めて給料をもらう際は、実際に振り込まれた際の少なさにガッカリするだろう。
ドイツの生活費
給料が高くても生活費が掛かりすぎるならば魅力的な国とは言えないだろう。
ドイツの生活費は他のヨーロッパ諸国と比較してそれほど高くはない。
まず、家賃から言えばここ10年でドイツの家賃は都市部を中心に急上昇したものの、それでもパリやロンドンと較べるとまだ低い水準にある。

ドイツは物価もそれほど高くない。消費税は19%だが生活必需品に限っては7%と低く抑えられている。
外食をするには日本よりもはるかに高いが、基本的には自炊をする人であれば随分と抑えれるようになっている。
特に果物は日本よりも安く、食費を抑えながらも健康的に生活することは充分に可能だ。
ドイツのエンジニアの平均年収
次にドイツで働くエンジニアの給料を見ていこう。
ドイツのエンジニアの平均年収
まずはエンジニアの平均年収から。
ドイツのプログラマの給料は世界的に見ても高い部類に入る。(YouTubeで「プログラマの給料の高い国ベスト10」といった動画があると、ドイツはたいてい10位以内に入っている。)
次の表によればドイツの平均年収は60162ドル(約658万円)となっている。

ドイツではプログラマの給料はおもにプログラマとしての経験年数によって変化する。
三年目までのプログラマの給料の中央値は月3800ユーロとなっている。円に換算すればおおよそ570万円となる。
なお、インターンとして働いている場合も給料は貰える場合が多く、月に1000ユーロくらいもらえるパターンが多いようだ。
年収1000万円(8万ユーロ)を越えるには?
エンジニアであるならばドイツもしくは他のヨーロッパ諸国で年収1000万を目指すことは充分に可能だろう。
年収1000万円を越えるには以下のような方法が考えられる。
- スイスなどより給与水準の高い国に引っ越す
⇒ より高い給料を目指すならスイスなどの給料水準が高い国に移住することが考えられる。ただし、家賃を始めとする生活費も上がるのでそういったことも計算したうえで計画を練るべきだ。 - 給与水準の高い業界に転職する
⇒ コンサル・金融・医療など一般的に儲かると認知されている業界はエンジニアとして就職してた場合でも給与水準は高くなる。 - 長く実務経験を積みシニアのポジションに着く
⇒ シニアのバックエンドエンジニアは特に希少価値が高く、年収80000ユーロを越える求人などもある。