辞める前に読んでほしい!プログラマを辞めたい理由と伝えたい事5選。
「ミスで顧客のデータを大量に消してしまった!」
「作業に時間が掛かりすぎて、自分でやったほうが早いと言われてしまった!」
「まったく関係のないバグが自分のせいになっていた!」
プログラマとして働いていると自分が悪かろうが、悪く無かろうが色々とつらい出来事がある。
プログラマは経験を積めば他の職業では考えられない高収入を狙うことも可能であるにも関わらず、プログラマを辞める人は後に絶たない。
この記事では、プログラマを辞めたくなるよくある理由と、辞める前に自分で考えてみてほしい事をまとめてみた。
プログラマを辞めたくなる理由
プログラマが仕事を辞めたくなる理由として、よくあるのは以下のようなものだろう。
- プログラミングの才能が無いと感じる
- 労働条件が悪い(給料が安い)
- 苦手な人や嫌いな人がいる
- 勤務時間外に勉強するのに疲れた
- プログラミングは好きだがプログラマの仕事は好きではない
それぞれについて詳しく考えてみよう。
プログラミングの才能が無いと感じる
プログラマを辞める理由としてもっとも多いのは、自分にプログラミングの才能が無いと感じることだろう。
プログラミングには適性があり、得意な人と不得意な人の習得スピードの差は大きい。
また、プログラミングスクールなどで優秀だった人も、現場で働き始めるとぜんぜん活躍できないといったこともよくある。
また、プログラミングはある程度の基礎は習得してないと任せれる仕事が無いし、教育コストを考えると「居ないほうがマシ」という状態になってしまうケースも十分に考えられる。
ただし、本当にプログラマに向いてないのか、経験が足りないだけなのかは判断が難しい。
労働条件が悪い(給料が安い)
他によくある理由は労働条件が悪いということだろう。
具体的に例を挙げると、
- 相場からかけ離れた安い給料
- サービス残業が多い。土日も出勤しないといけない。
- パワハラ・モラハラが日常的に行われている。
といった場合だろう。
こういったケースでは「できるだけ早く転職しよう」というアドバイスしか思いつかない。
勤務期間が1年以内など短い場合は転職の際にネックとなる可能性もあるが、先に転職先を見つけたうえで転職するならばこういったリスクは考えなくていいだろう。
苦手な人や嫌いな人がいる
次は職場に苦手な人や嫌いな人がいるケース。
これはIT企業に限らず日本の職場では一番多い悩みだと思う。
ITは一般生活ではなかなか出会わないような頭のいい人も多い業界だがとにかく変わり者が多い。
大人しいけども芯が強く、自分を曲げないというタイプも多い。よくわからないこだわりも強かったりする。
ただでさえクオリティや納期の面でプレッシャーを感じるのに、それを個性的な人たちと一緒にやっていくのだからストレスが多いことも頷けるだろう。
勤務時間外に勉強するのに疲れた
プログラマは常に勉強をしていないといけない。
技術の移り変わりのスピードは年々加速しているし、プログラマが学習すべき範囲はとてつもなく広い。
家で毎日1時間勉強したとしてもぜんぜん追いつかないほどに習うべきことはたくさんある。
また、転職を考える際には、新しいポートフォリオを準備するケースもあるので、そのための個人プロジェクトもプライベートの時間の中で制作しないといけない。
最初に習得したプログラミング言語のみを使い、できるだけ新しい技術を習わないタイプのプログラマも存在するが、それはそれである種のヒューマンスキルが無いと生き残ってはいけないだろう。
プログラミングは好きだがプログラマの仕事は好きではない
プログラマの仕事はコードを書くことだけでは無い。
たくさんのミーティングに参加しないといけないケースもあるし、コミュニケーション能力も求められる。
また、仕事としてプログラミングをするならばそれなりにプレッシャーを感じる場面もあるだろうし、プロジェクトが失敗したならば原因追及をしなければならないだろう。
自分に非が無くとも失敗の責任を自分が取らなければならないことも時にはあるだろう。
よって、プログラミング自体は好きだが、プログラマとしての仕事は好きではないという人も少なからずいるはずだ。
辞める前に考えてほしいこと
プログラマの仕事を辞める前にぜひ一度考えてみてほしいことがいくつかあるので読んでほしい。
- 自分の実力を過小評価していないか?
- 問題を重く考え過ぎていないか?
- すでに鬱になっていないか?
- スキルの高さ=あなたの価値ではない
- できれば3年間続けよう
自分の実力を過小評価していないか?
仕事としてプログラミングをしていると自分のスキルをとてつもなく低く感じることがある。
たしかにプログラミングの仕事には適性があり、センスのいい人と悪い人の間には数倍もしくは数十倍という生産性の差ができることもある。
ただし、飛びぬけて才能のある人という人は例外でそこまで適性を兼ね備えている人間は少ない。
また仕事を2年・3年と一緒に続けていくと、多くの人は同じようなレベルに収まる。
凄いスピードで高品質なコードを書きコミュニケーションも円滑にこなす先輩を見ていると、自分とその先輩の間には「とんでもない才能の差」が存在するように思えてしまうが、実はそれほど大きな差では無いことが多いので気を付けてほしい。
世の中にはプログラミングに挑戦した人は多いが、そのうちの80%は実務レベルまで到達せずに脱落していることを思い出してほしい。
この業界で働くことができたというだけで、あなたはかなりセンスのいい部類のプログラマだということだ。
問題を重く考え過ぎていないか?
また、あなたは今、抱えている問題を重く考え過ぎていないだろうか?
ITの世界では、一人のミスにより数百万円の損害が発生するといったことは普通にある。
製品のクオリティに対しては細やかに神経を配らせていないといけないが、そのほかの部分では図太い精神を持っていたほうが生きやすい。
また、上司や同僚などに相性の悪い人・苦手な人がいるかもしれないが、その人との付き合いはずっと続くものでは無く、あなたの人生にとっては重要ではないことを自覚しよう。
人間関係で悩んで自分の貴重な時間を失わないようにしてほしい。プログラマのあなたにはやるべきことがたくさんあるはずだ。
スキルの高さ=あなたの価値ではない
エンジニアの世界は技術力の高さが何よりものを言う世界だ。
しかし、「スキルの高さ=あなたの職場での価値」ではないことを忘れないでほしい。
もし、あなたのプログラマとしてのスキルが他のメンバーよりも劣っているとしても、あなたが会社やチームにとってマイナスの存在であるとは限らない。
逆にプログラミングのスキルがずば抜けいていても、その人のせいで他のチームメンバーが実力を発揮できないようであれば、チームにとってはいないほうがいい存在となる事もある。
人間の感情はとても複雑だ。プログラミングという複雑な仕事を通して繋がっているならば、その感情はますます複雑なものとなる。
自分の価値を技術レベルのみで勝手に見積もるのは良くない。
すでに鬱になっていないか?
もしあなたが鬱になりかけているのであれば重要な判断は先送りにしたほうがいい。(ただし、完全に鬱になっているならば、退職するか休暇を申請したほうがいい。)
IT業界は世間一般に比べると給料はよく、体を動かす仕事で無いので「自分はまだまだできるはず!」などと思いがちだが、プログラマーの仕事は負のスパイラルに陥りやすい特徴を持っており、鬱の危険性とは常に隣り合わせだ。
- プログラミングには100%の正解が無いことが多く考え続けると鬱になる。
- 小さなミスを探すのに大きな時間が掛かることあり、掛かった人件費を考えるとやるせない気分になる。
- 「ミス ⇒ 自信を失くす ⇒ ミス」の負のスパイラルに陥ると抜け出すのが困難。
こんな例で分かってもらえただろうか?
プログラマとしてプロフェッショナルでありたいならば、メンタルケアは仕事の一部だと考えよう。
できれば3年間続けよう
「プログラマとして最初の職場は何年続けるべきか?」というのはよくある疑問だが、その答えはずばり「3年」だろう。
3年続けるべき理由は以下のものだ。
- 3年だと文句なしに”経験者”の扱いになる。
- 即戦力として他の会社に転職ができる。
- 一度、プログラマを辞めたとしても、復帰しやすい。
また、プログラマの利点・難点がひと通り分かっており、自分のプログラマとしての適正も判断しやすい。
とはいえ、本当にしんどくて体調に異常をきたすようであれば、会社の都合など考えずキッパリと辞める、もしくは、休暇を申請しよう。